50s Knock-Out Euro Vintage Flaired Pants

こちらは『Knock-Out』というブランドの総柄フレアパンツです。
同名のストリート系統のブランドや日本国内のセレクトショップが存在しますが、それらとは名前が同じだけで関連性のない別物になります。

正直なところ、ブランドとしての知名度はお世辞にも高いとは言えないアイテムでしょう。
しかし、精巧な作りと緩やかにフレアした美麗なシルエット、そこに品格漂う総柄が落とし込まれたデザインは一見してクオリティの高さを理解して頂けるかと思います。
現行品では『Needles』などネペンテス系列のブランドが展開していそうな洒脱な雰囲気とセンスが感じられる一着です。

フレアパンツと言えば近年のリバイバルで人気を博しているアイテムの一つであり、70年代に最も流行したことでよく知られていますが、こちらのパンツは後述のジッパーなどから推定して50s前後に製造されたアイテムのようです。

両足の中心部分には綺麗に折り目がつくようセンタープレスが掛けられており、縦のラインが強調されることで脚が長く見えたり、美脚効果が働くようになっています。
また、ポケットは前面ウエスト部分の真下に並行に配置された2ヶ所のみ付いており、上記のセンタープレスも相まって非常にすっきりとした印象です。

フロントジッパーにはかつてはルイ・ヴィトンやグッチ、アディダス・フランスなどユーロ圏の有名ブランドやフランス軍の制服にも採用されていたフランスのファスナーメーカー『ECLAIR』のジッパーが採用されています。
スライダーが下がらないようロックするための機構である爪が裏面に一つ取り付けられたピンロック式(片爪)のジッパーは主に1950年代初期まで使用されていたディテールであり、ファスナープルの涙型の形状も相まって非常に珍しい仕様ではないでしょうか。

この年代のアイテムとしてはかなり良好なコンディションということもあり、もう一度同じものを見つけるとなるともはや不可能に近いように思います。
それ故にブランドの知名度にこだわらず本当にいい物をお探しの方にこそ手にして頂きたい一着です。

【サイズ】記載なし(W33相当／実寸参照)
【カラー】グレー系
【生産国】不明
【素材】ポリエステル50% ウール50%
【状態】目立ったダメージや汚れなし

【実寸】
ウエスト 約88cm
股上 約30cm
股下 約80cm
わたり幅 約28cm
裾幅 約36.5cm

※梱包時に生じる折り皺などはご了承ください。
※サイズには多少の誤差が生じる場合がございます。あらかじめご理解の上購入をご検討ください。
※古着の性質上、記載した箇所以外にもダメージや汚れがある可能性がございます。あらかじめご理解の上購入をご検討ください。